この記事でわかること
- 無料(フリー)WiFiを使用する危険性を紹介する
- 安全に無料(フリー)WiFiを使う方法も紹介する
- 可能な限り無料(フリー)WiFiは使わない方が良い
「なんとなく危険というのは知っている」
「でも、便利だから使っている」
コンビニ、カフェ、ホテル、パチンコ屋、商業施設。
最近では様々な場所で無料のWi-Fi(フリーWi-Fi)が使えるようになってます。
ですが、私はよっぽどのことがないかぎり使いません。
なぜなら、フリーWi-Fiは本当に危険だからです。
もちろん安全に使う方法もなくはないのですが、はっきり言って手間です。
「だったらポケット型WiFiを持ち歩いた方がよっぽど効率的だし安全だ」というのが私の考えになります。
「なんとなく」で終わらせずに、フリーWi-Fiの危険性を「ちゃんと」把握しておきましょう。
その上で、どうしても使わなきゃいけないときのために「安全に使える方法」についても紹介します。
フリーWi-Fi「4つの危険性」
フリーWi-Fiにつなげてスマホやパソコンを使うことによって起きうる4つの危険性について紹介します。
フリーWi-Fi「4つの危険性」
パソコン・スマホ内のデータ(写真など)が盗まれる
フリーWi-Fiを使うということは、スマホやパソコンを同一上のネットワークにつなげるということになります。
これは、見ず知らずの他人同士が同じ家に住むようなもの。
もちろん部屋には鍵がかかっていますが、悪意を持った人であれば簡単にこじ開けてしまいます。
特にWindowsのパソコンは注意が必要です。
SNSや銀行などのアカウント情報(ID/PW)が盗まれる
例えばフリーWi-Fiにつないだ状態で、銀行のサイトにアクセスし、IDとパスワードを入力してログインしたとします。
その瞬間に「IDとパスワード」が盗まれます。
SNSやショッピングサイトでも同じです。
「IDとパスワード」が盗まれてしまったら、どのような被害に合うのか。考えるまでもありませんね。
クレジットカードの情報が盗まれる
同様に、クレジットカード情報も簡単に盗まれます。
番号、名前、有効期限、セキュリティコード。
これら4つが流出してしまうと、あらゆるECサイトで好きなだけ買い物されてしまうでしょう。
ウイルスに感染する
スマホやパソコンの端末がウイルス感染する可能性も非常に高いです。
ただ壊れて使えなくなるものから、情報が抜き取られてしまうもの、データが破壊されるものなど、ウイルスと言っても様々なものがあります。
中には「ウイルスに感染していることすら気づかない」場合も。
「いつの間にかクレジットカードが限度額いっぱいまで使われていた」なんてことはよくある話です。
以上の4つがフリーWi-Fiを使うことで起きる「4つの危険性」です。
「よっぽど大丈夫でしょ」
「友達で被害に合った子なんて一人もいないよ」
確かにそうかもしれません。
ですが、「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信こそがもっとも被害に合うタイプの典型です。
常にリスクと隣り合わせであることをしっかりと認知してください。
フリーWi-Fiを「極力」安全に使う方法
そうは言っても「今月もうギガがない」といった、どうしても使いたい・使わなきゃいけないときがあるのはわかります。
そんなときのために、フリーWi-Fiを「極力」安全に使う方法を紹介します。
あくまで「極力」安全であって、「絶対」安全ではありません。「絶対安全なフリーWi-Fi」というのは存在しませんから。

フリーWi-Fiを「極力」安全に使う方法
アプリは使わない
いきなり無理難題を押し付けるかもしれませんが、フリーWi-Fiを使っているときは「アプリ」を使うのをやめましょう。
LINEもインスタもTwitterもグラブルもマリオカートもです。
実はスマホアプリというのは「通信の暗号化が不明」なものが非常に多いのが現状です。
事実、2017年のLINEアプリにはセキュリティに脆弱性があったことを、翌2018年に発表しています。
信用出来ないネットワーク(※1)を使って「LINE」 iOS版 を利用し特定の暗号通信を行った場合、その内容の盗聴や改竄が行われる恐れがありました。
本件脆弱性の影響は、LINE内で表示される各サービスや、外部サービスを利用する際の通信(外部サービスのID・パスワード等を含む)が対象となります。
LINEのテキストによるトークの内容(※2)や、LINEのログイン情報(パスワード)、無料通話、ビデオ通話は影響を受けません。
※1 悪意を持って設置されたWiFiアクセスポイントなど
※2 一部の画像や動画などをダウンロードする際の通信は影響を受ける可能性があります
要約すると「フリーWi-FiにつなげてLINE使うと、画像や動画が流出したり、LINE経由で使ってたサービスのIDとPWが盗まれるかも」ということです。
「フリーWi-FiでLINE使うな!」というのは、なかなか難しい話ではあります。
ただし、何か起きてからでは遅いということを覚えておいてください。
httpsのサイトのみブラウザでアクセスする
「アプリ使わなかったら、スマホ何もできないじゃん」
そうですね。でも、アプリはダメですが、ブラウザならOKです。
ブラウザというのは、iPhoneなら「Safari」、Androidなら「Chrome」のこと。
これらを使ってインターネットを見る分には基本的に問題ありません。
ただし、アクセスするサイトが「https(SSL)化」していることが条件です。
インターネット上のサイトには、必ずURLというのがあります。
例えば今あなたが見ている本サイトであれば「https://wifinomori.com/」というのがURLです。
このURLの頭に「https」が付いているサイトは「通信が暗号化されている安全なサイト」になっています。
最後の「s」が付いていない「http」のサイトは「通信が暗号化されていない危険なサイト」なのです。
iPhoneでSSL化されていないサイトを閲覧すると、アドレスバーには「安全ではありません」の文字が。こちらは、某信用金庫の公式サイトです。
金融機関であってもSSL化されていないサイトが存在するほど、まだまだ世の中はセキュリティーに甘いと言えます。
信頼できるネットワーク環境(たとえば自宅のWi-Fiなど)であれば、「http」のサイトであっても「まだ大丈夫」です。
ですが、フリーWi-Fiで「http」のサイトを閲覧するのは「好きなだけ情報を盗んでください」と言ってるようなもの。
そんなサイトには絶対にアクセスしてはいけませんし、個人情報やクレジットカード番号などは絶対に打ち込んではいけません。
必ずハッキングされると思ってください。
https化は2012年頃から
元々は「http」のサイトしかありませんでした。この「https」というのは比較的最近の技術なのです。
2012年頃から「今httpで作られているサイトは、早急にhttpsに変更しよう」という流れが生まれました。
そのため、2012年以降に作られた新しいサイトは最初から「https」になっていることが多いです。
https化されていない銀行がある
セキュリティこそが一番大事なのが銀行です。
そのため多くの銀行サイトは、当たり前のように「https化」されています。
ところが、いまだに「http」のままになっている銀行が存在するのです。
少し古いデータですが、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)の調査結果によると、2018年9月時点で「https化」できていない銀行は48%もありました。
(参照:企業サイトのHTTPS化は2割、大学や銀行では半数以上--JIPDEC調査)
あなたのメインバンクは大丈夫ですか?
一度調べてみるといいでしょう。
https化されていないサイトは「安全ではない」と表示される
最新のiPhoneや一部のAndroid機種では、「https化」されていないサイトにアクセスすると、アドレスバー(画面上部)に「このサイトは安全ではありません」といった表示がされるようになりました。
そういったサイトにアクセスしてしまった場合は、よっぽどのことがないかぎり、すぐに離脱したほうがよいでしょう。
ログインが必要なサイトは使わない
フリーWi-Fiをつなげた状態では、ログインが必要なサイトにアクセスしないようにしましょう。
たとえ「https化」されていたとしても、100%安全というわけではありません。
念には念を入れて使うべきです。
買い物をしない
買い物なんてもってのほかです。
絶対にやめましょう。
名前、住所、電話番号、生年月日、クレジットカード番号などの個人情報の全てが筒抜けになっていると思ってください。
繰り返しになりますが、たとえ「https化」されていたとしても、100%安全というわけではありません。
セキュリティソフトをインストールしておく
情報の流出だけではなく、フリーWi-Fiを通じて送られてくるウイルス感染にも注意。
必ずセキュリティソフトをインストールしてください。
最近はAndroidスマホのウイルス感染が非常の多いので要注意です。
【推奨】VPNアプリを使う
「どうしてもフリーWi-Fiを使いたいんです!」
という方は、「VPNアプリ」をインストールしましょう。
VPNをオンにした状態でインターネットを行えば、通信が暗号化されます。
つまり、外部からは「なにをやっているかが一切見えない」状態を作り出すことができるのです。
VPNアプリは有料・無料のものが色々出ていますが、無料のVPNではどうしても信用性に欠けます。
少々値段は張りますが、やはり大手セキュリティメーカーが出している有料アプリの方が安心です。
その中でも信頼と実績の「カスペルスキー」とauユーザーに便利な「auスマートパス プレミアム」の2つを紹介します。
セキュリティと言えば「カスペルスキー」
知名度では「ウイルスバスター」や「ノートン」に劣るものの、性能評価では常に一歩上をいく「カスペルスキー」。
そんな「カスペルスキー」からVPNアプリ「カスペルスキー セキュアコネクション」が発売されています。
カスペルスキー セキュアコネクション | |
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価格 | 2,900円(年間) 480円(1ヶ月) |
台数 | 1契約で5台まで利用可能 |
対応OS | Windows macOS Android iOS |
サポート | 電話サポートあり |
支払い方法 | クレジットカード コンビニ決済 ペイジー(ネットバンク) |
無料体験 | 30日間 |
パソコンもスマホも操作方法は簡単。
基本的にVPNアプリをオンにしておくだけで大丈夫です。
後は勝手に通信が暗号化され、情報を守ってくれます。
登録にはメールアドレスが必要ですが、初回30日間はお試しできるので一度使ってみるといいでしょう。
auスマートパスプレミアム
auスマホの方なら「auスマートパスプレミアム」を使う方法が便利です。
「auスマートパス プレミアム」の中の1つに「Wi-Fiセキュリティ」という機能があり、これがVPNアプリになっています。
auユーザーの方にはおなじみ「auスマートパス」のプレミアム版サービスです。
この中に「Wi-Fiセキュリティ」というVPNアプリが付いています。
その他の特典全部ひっくるめて月額499円ですので、それほど割高でもありません。
Androidの方はウイルスバスターも使えるので、セットでオトクになります。
初回30日間はお試しできるので、一度使ってみるといいでしょう。
【おすすめ】使わない(自分でWi-Fiを用意する)
1番のおすすめは「フリーWi-Fiを使わない」こと。
元も子もありませんが、やはり危険性の高いフリーWi-Fiは使わないに越したことはありません。
「それじゃあWi-Fi使いたいときはどうすればいいの?」
やはりポケット型WiFiを購入するのが1番だと思います。
毎月の出費は増えますが、どこでも安全なWi-Fiが好きなだけ使えるようになりますから、ギガ難民になることはありません。
その分スマホのプランを下げれば、プラマイちょいプラスくらいには抑えられるのではないでしょうか。
毎月月末にギガを追加購入するくらいであれば、いっそポケット型WiFiを持ってしまった方がオトクですし、ストレスからも開放されて一石二鳥ですよ。
一昔前に比べて、安くて速いWi-Fiが増えたので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ:フリーWi-Fiは危険。正しく使おう。
最後にもう一度まとめておきます。
フリーWi-Fi「4つの危険性」
フリーWi-Fiを「極力」安全に使う方法
「タダだから好きなだけ使えー!」は本当に危険です。
SNSの乗っ取り、クレジットカード番号の流出、個人情報の漏洩。
被害にあってからでは遅いですよ。
早め早めの対策を講じましょう。
【参考】おすすめのポケット型WiFi
「3日制限なし」「大容量100GB」「月額3,380円」の「Mugen WiFi」が有能です。
今なら10,000円のキャッシュバックと事務手数料が無料になるキャンペーンが開催されているので、実質月額は2,963円と業界最安級となっています。
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なる早で返答させていただきます。
「モバイルWiFiルーターを使ったインターネット(Wi-Fi)サービス」の総称として「ポケットWiFi」という言葉を使っている人が多いですが、ポケットWiFi(Pocket WiFi)とは「ソフトバンク社が提供するモバイルWiFiルーター」の登録商標(商品名)になります。
そのため当サイトでは、いわゆる「ポケットWiFi」のことを「ポケット型WiFi」もしくは「モバイルWiFi」もしくは「モバイルWiFiルーター」等といった表記を使用しています。