- IPv4(PPPoE)でONU+無線ルーターの場合のインターネット設定方法について紹介する
- IPv6で契約(使用)している場合は設定方法が異なるので要注意
この記事ではIPv4(PPPoE)契約でONU+無線ルーターの場合のインターネット設定方法について画像付きで解説をします。
IPv6の場合は設定方法が異なりますので、こちらの記事をご覧ください。
また、自宅で使用している機器が違う場合も設定方法が異なります。
あなたのお家の環境に合わせて、下記より記事を選んで参考にしてください。
(他の環境に合わせた記事は準備中です)
ONU+無線ルーターの場合のインターネット設定方法【IPv4(PPPoE)編】
IPv4(PPPoE)契約でONU+無線ルーターという環境の場合、行うことは非常にシンプルです。
ONUと無線ルーターをLANケーブルでつないで、無線ルーターに「PPPoE設定」(ISPの設定などとも言う)をするだけで完了します。
インターネットに関する言葉には、同じ内容であっても別の言い方をする場合があります。
なるべく表現を統一することを心がけていますが、何かわかりにくいことがあればコメント欄か公式LINE@でご質問くださいませ。
準備するもの:ISP情報が書かれた紙(契約書など)
IPv4(PPPoE)契約でONU+無線ルーターという環境においてインターネットの設定を行う場合は、必ず「ISP情報」が必要になります。
これがないと、どれだけ知識の豊富なサポートのプロであっても設定は絶対にできません。
インターネットを契約した際に、必ず「ISP情報」が記載された書類(契約書など)が送られてきています。
もしなくしてしまった場合は、契約書先へ連絡をして再発行をお願いしましょう。
再発行には概ね2~3日必要になるケースがほとんどです。
ソフトバンク光の場合は専用WEBサイトから即日で確認することが可能です。
詳しくはソフトバンク(0800-111-1820)までご連絡ください。
ISP情報が書かれた書類の一例
どのような紙なのか、OCNの場合を例にして簡単に説明します。
OCNの場合は画像の赤枠で囲っている「認証ID」と「認証パスワード」という部分が書かれた書類が必要になります。
上記の場合は「x01xxxx@acca.ocn.ne.jp」が「認証ID」で「abc12345」が「認証パスワード」ということですね。
契約した時期によって、書類の形式は異なりますのでお気をつけください。
他のプロバイダの場合、この「認証ID」の部分が「接続ID」「接続ユーザー名」など別の表記になっている場合があります。
同じく「認証パスワード」も「接続パスワード」など別の表記になっている場合があります。
ONUを設置し、光ケーブルを接続、電源を入れる
書類の準備が確認できたら作業に移ります。
まずはONUを設置し、光ケーブルを接続しましょう。
光ケーブルは両端のどちらかを壁の光コンセントに、もう片一方をONUに挿します。
どちら側とかはないので、安心してください。
光ケーブルをカチッと音がするまで挿したら、電源を入れましょう。
プラグをONU本体に挿して、コンセントを挿すだけでOKです。
電源をオンオフするようなスイッチはありません。
本体前面にあるランプが4つとも黄緑色に点灯すれば正常に設置ができている証拠です。
※「UNI」だけゆっくり点滅になります。
もしもどれか一つでもランプが消灯している場合は、一度プラグを抜き、光コンセント側もONU側も光ケーブルをしっかりと挿し直して、再度電源を入れてみましょう。
それでもダメなら、どこかに異常が発生している可能性があります。
回線の契約先へ連絡をしましょう。
その際には「ONUのランプが点灯しない」と伝えれば大丈夫です。
ONUと無線ルーターをLANケーブルでつなぐ
続いてONUと無線ルーターをLANケーブルでつなぎましょう。
ONU側は1ヶ所しか挿すところがありませんが、無線ルーター側は複数箇所挿せるようになっていると思います。
LANケーブルを挿す口のことを「ポート」と呼びます。
ここがよく間違えるポイントの1つなのですが、無線ルーター側は「WAN(ワン)」と書かれた、おそらく1ヶ所だけ色が違っているポート(通称「WANポート」)に挿すのが正解です。
ここを間違えて「LAN(ラン)」と書かれたポート(通称「LANポート」)に挿してしまう方が非常に多く、それが原因で設定ができないことが多々あります。
もう一度言いますが、無線ルーター側は「WANポート」にLANケーブルを挿しましょう。
なお、無線ルーターを新しく購入した場合、ほとんどの製品に付属のLANケーブルが入っているはずです。
もし同梱されていなかったり、中古で購入した場合などは、100均でも買えますよ。
ただし、LANケーブルの種類よって「速度が異なる」ので、心配であればメーカー品の購入をおすすめします。
いくつか種類がありますが「CAT6」以上の規格のものを購入しましょう。
無線ルーターの電源を入れる
LANケーブルをつないだら、無線ルーターの電源を入れます。
ほとんどの無線ルーターは電源をオンオフするようなスイッチがない場合がほとんどです。
なお、多くのルーターには「モード」を変更するスイッチが付いているのですが、購入時は「auto」か「router」(「RT」など)になっていると思います。
※NEC製ルーター「WG2600HP3」の場合は「RT」「BR」「CNV」の3パターン
もしも「bridge」「BR」「AP」といった別のモードになっていたら「auto」か「router」に変更してください。
このNEC製ルーター「WG2600HP3」であれば「RT」にするのが正解です。
本体にプラグを挿し、コンセントを挿すだけで電源が入ります。
ルーターの種類にもよって異なりますが、1~3分ほどでいくつかのランプが点灯するはずです。
それまで少し待ちましょう。
有線か無線でルーターと接続する
この状態ではまだインターネットはできません。
ルーター内に「インターネットができるための設定」をしなくてはいけないのです。
まず、有線でも無線でもいいので端末とルーターを接続します。
ココがポイント
「有線で」というのは、つまり「LANケーブルで」という意味です。
「無線で」というのは、つまり「Wi-Fiで」という意味です。
ただし、正式には「無線=Wi-Fiではない」ので、できれば覚えておいてくださいね。
便宜上「無線≒Wi-Fi」として説明を続けます。
有線(LANケーブル)で接続する方法
有線で接続する方法はとっても簡単。
無線ルーターの「LANポート」とパソコンの「LANポート」にそれぞれLANケーブルを挿すだけです。
パソコン右下のタスクバーに「接続できたよ」というアイコンが表示されているかと思います。
無線(Wi-Fi)で接続する方法
無線(Wi-Fi)で接続する方法もとっても簡単です。
パソコンでもスマホでも、Wi-Fiの設定画面からルーターのSSIDを選んでパスワードを入力するだけです。
ルーターのSSIDとパスワードは、ルーター本体(背面か底面)に記載されているかと思います。
※NEC製ルーター「WG2600HP3」の背面
NEC製ルーター「WG2600HP3」の場合は画像のようになっています。
2.4GHzの隣に記載されている「aterm-04821f-g」もしくは5GHzの隣に記載されている「aterm-04821f-a」を選んで、パスワードは「暗号化キー」に記載の13桁の英数字を入力してください。
両方とも設定画面に表示されるのであれば、両方とも接続しておくと良いでしょう。
接続が完了すれば、端末の画面上にWi-Fiのアイコンが表示されているはずです。
接続が終わっても、まだインターネットはできませんよ。
よく勘違いをする方が多いのですが、Wi-Fiが接続されていることと、インターネットがつながることは別物です。
今の状態を正しく言えば、Wi-Fi(インターネット)が接続されているわけではなく、ルーターから発せられている電波が接続されているだけに過ぎません。
この電波は「まだインターネットができる状態になっていない」ということです。ちょっと難しいですよね…。
無線(Wi-Fi)の接続方法がわからない方はこちらの記事を参考にしてください。
無線ルーターの設定を行う
ルーターとの接続が終わったら、ルーター内にアクセスをしてインターネット(プロバイダ)の設定を行いましょう。
ここからが少し専門的な作業になります。
冒頭で説明した「ISP情報が書かれた書類」の登場です。
それでは、ルーターの設定に移ります。
ルーターの設定方法は機種によって若干異なりますが、大まかな流れは同じです。
基本的には2ステップで完了します。
おおまかなルーターの設定手順
- ルーターにアクセスしてログインする
- ISP情報を入力する
たったこれだけで完了するのですが、初めてルーターの設定を行う方は「型番 設定方法」で検索してメーカーの公式サイトの詳しい設定方法を参考にするのが1番でしょう。
ここでは、NEC製ルーター「WG2600HP3」を例にして解説を行います。
NEC製ルーター「WG2600HP3」の設定方法
- 192.168.10.1にアクセスしてログインする
- 基本設定からPPPoEルーターモードに変更する
- 接続先設定にISP情報を入力する
- ネット接続の確認をする
(1)192.168.10.1にアクセスしてログインする
アドレスバーに「192.168.10.1」と入力してアクセスすると、ルーターの設定画面に移動します。
(「192.168.10.1」でアクセスできない場合は「http://aterm.me/」と入力しましょう)
ルーターの機種やメーカーによってログインURLが異なります。
どんなルーターであっても「192.168.10.1」でログインできるわけではありません。
ユーザー名とパスワードの入力を求められますので、ユーザー名は「admin」パスワードはルーターの背面(Web PW)に記載された6文字の数字を打ち込みましょう。
※WG2600HP3の背面
(2)基本設定から動作モードをPPPoEルータに変更する
ログインができたら、まずは下へスクロールさせて「基本設定」をタップします。
その中にある「基本設定」を再度タップします。
「自動判定」のスイッチをタップして「OFF」にします。
「動作モード」をタップして「PPPoEルータ」を選択します。
「設定」をタップして少し待つと「設定内容を更新しました」と表示されるので、ホーム画面へ戻りましょう。
(3)接続先設定にISP情報を入力する
ホーム画面に戻ったら下へスクロールさせ「基本設定」内の「接続先設定」をタップします。
「ISP情報」を入力します。
- IPv4接続先名:任意の文字列(プロバイダ名にしておくとわかりやすい)
- IPv4ユーザー名:OCNであれば「認証ID」
- IPv4パスワード:OCNであれば「認証パスワード」
全て入力したら「設定」をタップします。
画面が切り替わり「設定内容を更新しました。」と表示されたらホーム画面へ戻りましょう。
(4)ネット接続の確認をする
「IPv4インターネット利用可能」と表示が変わっていれば設定完了です。お疲れ様でした。
ちゃんとネットがつながっているか、YouTubeで確認するとわかりやすいですよ。
アプリを開いて、サムネイルが表示されていればOK。成功しています。
Googleやヤフーでネット検索ができれば基本的にはOKなのですが、極稀にインターネットがつながっていなくても検索ができてしまう場合があります。
YouTubeアプリで確認するのが一番確実な方法です。
以上が「IPv4(PPPoE)契約でONU+無線ルーターの場合の設定方法」でした。
おわりに:落ち着いてゆっくりやれば大丈夫!
初めて挑戦する方にとっては非常に難しく感じてしまうかもしれませんが、落ち着いてゆっくりやればきっと大丈夫です。
もしも途中でわからなくなってしまった場合は、プロバイダかルーターのメーカーサポートに電話をすると良いでしょう。
意外と親切に教えてくれますよ。
ちなみにですが、こういった作業を弊社のようなサポート業者に依頼すると、出張費込で1~2万円ほど必要になります。
自分でできれば「1~2万円が浮く」と思えば、挑戦する価値は大いにあるのではないでしょうか。
ぜひ頑張ってくださいね。
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