- 富士ソフトのモバイルルーター「FS030W」にFUJI WifiのデータSIMを入れてみた
- コスパ抜群、速度も申し分ないポケット型WiFiになった
- 初期設定(APN)の方法も画像付きで解説します
「富士ソフトのモバイルルーターFS030WがAmazonで安く売ってるんですが、これって良いやつですか?」
富士ソフトのFS030Wは、いわゆるSIMフリーのモバイルルーターです。
様々なキャリアのSIMカードを入れて使うことができます。
安心の国内メーカー製品となっています。
FS030Wの後継機「FS040W」が発売されております。
同じく「FUJI Wifi」にて利用が可能となっておりますので、ご安心ください。
ちなみに今一番コスパの良い大容量データSIMカードを取り扱っているのは「FUJI Wifi」というメーカーです。
「FUJI Wifi」で契約すれば、100GBが月額3,900円という破格の安さでSIMカードが手に入ります。
つまり「FS030W×FUJI Wifiはコスパ抜群のポケット型WiFi」になるというわけです。
FS030W×FUJI Wifiのおすすめポイント
- FS030WはAmazonで1万円程で購入可能
- 毎月100GBが月額3,900円で使える
- 途中解約の違約金なし
弊社で速度検証を行ったところ、どの時間帯でも安定した速さをマーク。
これなら自信を持ってお客様におすすめできるポケット型WiFiだな、と感じました。
FS030WとFUJI Wifi、それぞれの性能・特徴を紹介しつつ、実際に使うために必要な設定方法を画像付きで解説します。
また、実際の速度もしっかりと測っていますので、ぜひ参考にしてください。
FUJI Wifiでは、2022年1月17日をもってデータSIMのみの提供が停止となりました。データSIM単体で契約を検討している人はNOMAD SIM(50GB:3,520円)のご利用をおすすめします。
基本的な設定方法などはFUJI Wifiと同じになります(APN情報は異なります)。
富士ソフト「FS030W」の性能・スペック
モバイルルーター界隈では非常に有名な富士ソフトの「FS030W」。
ネクストモバイルやギガゴリWiFiなど、多くのレンタルWiFiにも採用されている実績豊富なモバイルルーターです。
FS030Wのスペック
まずは基本スペックを確認しておきましょう。
FS030Wのスペック
製品名(型番) | FS030WMB1 |
メーカー | 富士ソフト |
最大通信速度(下り) | 150Mbps |
最大通信速度(上り) | 50Mbps |
Wi-Fi規格 | 802.11a/b/g/n/ac(2.4G/5GHz) |
連続使用時間 | 20時間 |
サイズ | 74×74×17.3mm |
重量 | 128g |
同時接続台数 | 15台 |
いわゆるよくあるLTE対応のSIMフリーモバイルルーターですね。
日常使いであれば特に問題のないスペックとなっています。
よくある質問と答え
FS030Wに関するよくある質問と答えです。
海外でも使えますか?
海外では使えません。
バッテリーを外した状態でも使えますか?
バッテリーを外した状態でも、USBケーブルを繋げば使えます。
USBケーブルを繋げばバッテリーを付けなくても使える
USBから給電すると自動的に電源オンになりますか?
バッテリーが付いている状態ですと、液晶画面は付きますが、Wi-Fiが使えるようになるわけではありません。
電源ボタンの長押しが必要です。
バッテリーが付いていない状態であれば、電源オンでそのままWi-Fiが使えるようになります。
SIMカードのサイズはどれですか?
microサイズのSIMカードになります。
nanoSIMをお持ちの場合は変換アダプタを装着しましょう。
電話サポートはありますか?
操作、設定に関する問い合わせが可能です。
- TEL:050-3786-1789
Amazonで購入するといくらで買えますか?
2020年3月23日時点で、14,800円でした。
電池パックだけ買えますか?
Amazonにて4,800円(2020年3月29日時点)で購入可能です。
以上がFS030Wの性能・スペック・基本情報でした。
FUJI WifiのデータSIMの詳細
続いては、大容量データSIMカードをレンタルすることができる「FUJI Wifi」について確認しておきましょう。
2022年1月17日をもって新規受付終了FUJI Wifi(SIMのみ)の料金プラン
FUJI Wifiの料金プランはデータ量に合わせて4種類から選ぶことができます。
※ルーターとSIMカードがセットになったプランもあります。
FUJI Wifi SIMプランの料金
回線 | データ容量 | 通常月々コース | デポコミコース |
---|---|---|---|
ソフトバンク | 月100GB | 3,900円 | 3,400円 |
月50GB | 2,900円 | 2,400円 | |
月20GB | 2,100円 | 1,600円 | |
月10GB | 1,480円 | 980円 | |
ドコモ | 月30GB | 2,600円 | 1,900円 |
月12GB | 1,780円 | 1,280円 | |
au | 月30GB | 2,600円 | 2,100円 |
月12GB | 1,780円 | 1,280円 |
言わずもがなですが、50GBや100GBといった大容量プランの方がオトクですね。
事務手数料などの初期費用は、全プラン共通となっています。
FUJI Wifi(SIMのみ)の料金プラン
契約期間 | なし |
事務手数料 | 3,000円 |
初月 | 1ヶ月分 ※16日以降の申込みは半額 |
補償サービス | 月額300円 ※強制加入、初月無料 |
補償範囲 | 破損、紛失、相性保証 |
補償未加入時の弁済金 | 4,000円 (加入時は2,000円) |
SIM発送までの日数 | 最短2営業日後の発送 |
SIMカード送料 | 無料 (ポスト不可、対面手渡し) |
返却時の送料 | お客様負担 |
プラン変更手数料 | 1,500円 |
解約違約金 | なし |
クーリングオフ | 圏外の場合のみ7日以内ならOK |
契約期間の縛りはありませんが、初月の料金は1ヶ月分必要になります。
※16日以降の申込み分は半額。
また、「翌月から利用」というかたちで申込みをすることもできます。
1日(ついたち)から損なく利用したい場合は、前月の25日までに申込みましょう。
デポコミコースとは?
デポコミコースとは、最初に5,000円を保証金(デポジット)として預けておくことで料金が割引になるコースです。
なお、最初に預けた5,000円は12ヶ月利用後に全額返金されます。
返金された後も割引価格で利用可能なので、長く利用予定の方はかなりオトクに使うことができるのです。
「縛りなし」というメリットが消えてはしまいます。
ですが、その分安くなるので最低でも10ヶ月以上使うのであればデポコミコースにしておいたほうがオトクです。
契約の縛りなし、いつ解約しても違約金は不要
「FUJI Wifi」一番の特徴は、契約の縛りがないこと。
いつ解約をしても違約金は不要です。
好きなタイミングで気兼ねなく解約することができるので、余計な心配がいりません。
非常に良心的なシステムと言えますね。
途中でプランの変更も可能
「50GBでは足りなかった…」という場合でも安心してください。
契約途中でも100GBプランへ変更可能です。
手数料が1,500円かかってしまいますが、無駄に節約したり、月末にギガ難民になるくらいなら安いもの。
補償の解約は1日~15日の間のみ
SIMカードのみのレンタルであれば、よほど補償サービスは必要ないでしょう。
初月は強制加入となるため、翌月から解約手続きをすることができます。
ただし、手続きは1日~15日までしかできません。気をつけましょう。
最低でも2ヶ月分(600円)は支払いが必要になります。
最短2営業日以内で発送
申込みから最短2営業日以内に発送されます。
※土日祝日は定休日
離島を除き、発送から3日以内にはご自宅まで届きます。
以上がFUJI Wifi(SIMカードのみ)の特徴でした。
とにかく大変オトクなデータSIMカードとなっています。
【5分で終わる】FS030WをFUJI WifiのデータSIMで使う手順
それでは早速FS030WをFUJI WifiのデータSIMで使う手順を解説していきます。
スムーズにいけば5分程度で終わってしまうので、商品が揃ったらサクッとやってしまいましょう。
FS030WをFUJI WifiのデータSIMで使う手順
- FS030WにSIMカードを入れて電源を入れる
- Wi-Fiに繋げる
- (必要なら)APN設定を行う
FS030WにSIMカードを入れて電源を入れる
箱から本体と電池パックを取り出します。
矢印の方向にグイっとずらすように押すと開く
矢印の方向に少し力を加えると裏蓋が外れます。
FUJI WifiのデータSIMカード
FS030WはmicroサイズのSIMカードを使う
SIMカードをmicroサイズで切り抜きます。
FUJI WifiはSIMカードがケースに入った状態で届く場合があります。
その場合は既にnanoサイズに切り取られていますので、備え付けの変換アダプタを装着しましょう。
FS030WにSIMカードを入れます。
本体側と蓋裏に手順が載っているので、それ通りに行ってください。
最後だけ少しコツがいります。
左手でSIMカードを抑えたまま、右手でSIMカードカバーを閉める
SIMカードを載せた状態でカバーを閉めようとすると、必ず左にずれてしまいます。
ですので、左手でSIMカードを抑えた状態で、カバーを閉めなくてはいけません。
簡単ではありますが、知らないと少し手こずるかもしれません。
SIMカードを入れたら、電池パックも入れて蓋を閉じましょう。
電源ボタンを長押しして、電源を入れます。
バッテリーが空の場合は、付属のUSBケーブルを使って充電しながら行いましょう。
Wi-Fiに繋げる
電源が入ったら、まずはWi-FiのSSIDとパスワードを確認しましょう。
電源ボタンを1回押すと、この端末のSSIDと接続パスワードが表示されます。
この端末の場合は
- SSID:FS030W_P82667
- 接続パスワード:00180068
ですね。
そうしたら、パソコンでもスマホでもどちらでも良いので、Wi-Fiに繋げましょう。
今回はiPhoneで解説をしていきたいと思います。
SSIDをタップ、パスワードを入力すればWi-Fiに繋がる(チェックマークとアイコンが表示されればOK)
画面上部にWi-Fiのアイコンが表示されれば、無事に接続ができたことになります。
(必要なら)APN設定を行う
実は富士ソフトのFS030Wは、ソフトバンク系のSIMカードであれば自動認識してくれるので、わざわざ面倒なAPN設定をする必要がありません。
電源を入れた際に、液晶画面に「LTE」の文字とアンテナアイコンが表示されているようであれば、Wi-Fiさえ繋げばすぐにネットが使えるはずです。
「LTEって表示されない」
「表示はされてるけどネットが使えない」
という方は、改めてAPN設定を行いましょう。
とっても簡単なので安心してください。
Wi-Fiを繋いだパソコンでもスマホでもいいので、ブラウザ(Safariなど)を開きましょう。
解説はiPhoneで行います。
192.168.100.1にアクセスする
ブラウザを開いたらアドレスバーに「192.168.100.1」と打ち込んでアクセスします。
ログインページに移動したら、パスワードに「admin」と打ち込み「ログイン」をタップしましょう。
「←(左向き矢印)」をタップし、「モバイルネットワーク設定」「プロファイル設定」の順にタップします。
画面が切り替わったら、下へスクロールして「新規」をタップします。
新しくプロファイル情報を作成できるので、以下の情報を入力しましょう。
- 名前:FUJI(任意の名前を入力)
- APN(接続先情報):plus.4g
- ユーザ名:plus
- パスワード:4g
- 認証タイプ:CHAP
- IPタイプ:IPv4
全部入力したら下の「設定」をタップします。
「設定を行うと本端末が再起動します。設定してもよろしいですか?」と表示されるので「OK」をタップしましょう。
ルーターが自動で再起動をします。
液晶画面に「LTE」の文字やアンテナアイコンが表示されていれば設定完了です。
電源ボタンを3回押すと、プロファイルが「FUJI」となっているはずです。
プロファイル名が「FUJI(デフォルト)」となっていればOKです。
わざわざ確認する必要はありませんが「192.168.100.1」に入り直すと、同じように「LTE」の文字やアンテナアイコンが表示されていると思います。
以上でルーターのAPN設定は完了です。
それでもダメならAPN(プロファイル)設定が間違っている可能性があります。
もう一度「新規」から作り直してみてください。
FS030W×FUJI Wifiの実効速度を測定
それでは気になる速度を測ってみましょう。
遅くなりやすいお昼どき午後12時26分に測定
ネットを使う人が増えるため、速度が出にくくなるお昼時(12時26分)に測ってみました。
下り14.9Mbpsですから、十分合格ですね。
上りは25Mbps超えという素晴らしい速度が出ました。
FS030W×FUJI Wifiの速度測定
日時 | 下り | 上り |
---|---|---|
2020年3月21日 12時26分 | 14.9Mbps | 25.4Mbps |
※iPhone7につないで測定しました。
夕方の16時6分に測定
今度は比較的速度の出やすい夕方の16時6分に測ってみました。
下り35Mbpsという文句なしの速さです。
FS030W×FUJI Wifiの速度測定
日時 | 下り | 上り |
---|---|---|
2020年3月18日 16時6分 | 35.2Mbps | 22.8Mbps |
※iPhone11Proにつないで測定しました。
混雑しやすい夜の21時36分に測定
今度は混雑しやすい夜の21時26分に測ってみました。
下り31Mbps、上り17Mbpsと全く問題ない速度が出てくれました。気持ちいいですね。
FS030W×FUJI Wifiの速度測定
日時 | 下り | 上り |
---|---|---|
2020年3月19日 21時26分 | 31.0Mbps | 17.5Mbps |
※iPhone11Proにつないで測定しました。
この時間帯で30Mbps出るようであれば、正直言ってかなり素晴らしいです。
ネット検索や動画、SNSなどはよほど問題なく使うことができます。
他のモバイルルーターでも試していますが、さすがFS030Wと言える結果になりましたね。
同性能のファーウェイのルーターは夜間速度でなくて困っています。
ルーター選びは大事だなぁと思い知らされましたね。
【まとめ】FS030W×FUJI Wifiは縛りもなく、LTE回線がたっぷり使えて、速度も問題なし
FS030W自体は、ギガゴリWiFiやネクストモバイルでも使っていたので、検証する前から「よっぽど大丈夫でしょ」と思っていました。
予想した通り、安定して速度が出る優秀なモバイルルーターでした。
これなら自信を持ってお客様にもおすすめができます。
同価格帯のモバイルルーターでは、ファーウェイ「E5577」やNETGEAR「AC785」などがあります。
どちらも検証済みですが、やはり富士ソフトの「FS030W」がもっとも安定していますね。
これからモバイルルーターと大容量SIMを検討している方は「FS030W」×「FUJI Wifi」の組み合わせで間違いないでしょう。
FUJI Wifiでは、2022年1月17日をもってデータSIMのみの提供が停止となりました。データSIM単体で契約を検討している人はNOMAD SIM(50GB:3,520円)のご利用をおすすめします。
基本的な設定方法などはFUJI Wifiと同じになります(APN情報は異なります)。
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- インターネットの利用頻度、目的
- インターネット回線に求めること(料金、速度、利便性など)
- 今回の相談をすることになった経緯
なる早で返答させていただきます。
「モバイルWiFiルーターを使ったインターネット(Wi-Fi)サービス」の総称として「ポケットWiFi」という言葉を使っている人が多いですが、ポケットWiFi(Pocket WiFi)とは「ソフトバンク社が提供するモバイルWiFiルーター」の登録商標(商品名)になります。
そのため当サイトでは、いわゆる「ポケットWiFi」のことを「ポケット型WiFi」もしくは「モバイルWiFi」もしくは「モバイルWiFiルーター」等といった表記を使用しています。
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