- 不良セクタのチェックができる「HDD-SCAN」の使い方を解説する
- データ復旧を専門にしているソフトなので安心
- 無料で使うことができます
「パソコンの起動に時間がかかる」
「使っていると、たびたびフリーズする」
こういった、いわゆる「パソコンの調子が悪い」場合、その原因は「HDDに不良セクタができてしまった」からかもしれません。
もしも不良セクタが原因であれば、そのパソコンはリカバリーしても治りませんし、むしろリカバリーに失敗する可能性もあります。
パソコンがまだ起動できるうちにデータだけUSBメモリや外付けHDDにバックアップしておいて、パソコンを新しく買い替えることをおすすめします。
では、どうやって「不良セクタの有無」を調べればいいのか。
方法はいくつかあるのですが、弊社で使用しているのは「HDD-SCAN」というフリーソフトです。
この「HDD-SCAN」は、「スーホ」というデータ復旧を専業としている会社が無償で提供しているソフトで、安全性や信頼性は非常に高いと言えます。
さらに使い方も非常に簡単で、インストールすることなく使うことができるのが特徴です。
そんな「HDD-SCAN」の使い方を画像つきで解説します。
「パソコンの調子が悪いなぁ」と感じた方は、ぜひ試してみてください。
動作環境はWindows Vistaまでとなっていますが、Windows10でも使えました。
HDD-SCANをダウンロードする
まずは「HDD-SCAN」をダウンロードしましょう。
公式サイトもしくはベクターからDL可能
HDD-SCANは、公式サイト(株式会社スーホ)から、もしくはベクターからダウンロードすることができます。
ダウンロードされるファイル名こそ違えど、中身は同じです。
どちらからダウンロードしても、特に問題ないかと思われます。
公式サイト:http://hdd-data.jp/
ベクター:https://www.vector.co.jp/
インストールは不要
ダウンロードしたファイルはZIP形式になっているので、解凍しましょう。
※公式サイトからダウンロードした場合は「GMHDDSCANv20.」、ベクターからダウンロードした場合は「DRTC-HDDSCANv20」というフォルダ名なっています。
※Windows10の場合は解凍ソフト不要。ダブルクリックでフォルダを開くことができます。
公式サイトからダウンロードした場合は、フォルダ内に「GMHDDSCANv20.exe」というファイルが入っています。
公式サイトからダウンロードした場合
ベクターからダウンロードした場合は、フォルダ内に「DRTC-HDDSCANv20.exe」という起動用ファイルと、「readme.txt」という簡単な注意事項が書かれたテキストメモが入っています。
ベクターからダウンロードした場合
あとは「.exe」のファイルをダブルクリックするだけで、HDD-SCANを起動させることができます。
インストールは不要です。
※Windows10で解凍ソフトを使わずにフォルダを開いた場合は、一度デスクトップなどへファイルを移してください。
デスクトップへ移動させる
拡張子「.exe」のファイルのことを「exeファイル(エグゼファイル)」と言います。
「exeファイル」とは、プログラムを実行するためのファイルのことです。
パソコンの設定で「拡張子を表示しない」にしている場合は「.exe」が表示されませんので、お気をつけください。
HDD-SCANを使って不良セクタをチェックする
それでは早速HDD-SCANを使って不良セクタの有無をチェックしてみましょう。
使い方はとっても簡単です。
HDD-SCANを起動する
まずは「exeファイル」をダブルクリックしてHDD-SCANを起動させましょう。
最初の画面は右下の「次へ」をクリックします。
不良セクタ検査にチェックを入れる
一番上の「全体/部分 ディスク不良セクタ検査」左側のラジオボタンにチェックを入れて、右下の「次へ」をクリックします。
チェックしたいHDDを選ぶ
パソコン内に接続されているドライブの一覧が表示されます。
チェックしたいドライブを選択した状態で、右下の「次へ」をクリックしましょう。
内蔵HDDでも、外付けHDDでも、どちらでもチェックすることができます。
内蔵HDDの場合は赤文字で「SATA」と表示され、USB接続による外付けHDDの場合は黄色文字で「USB」と表示されます。
ドライブレター(この場合はCとI)も参考にすると良い
全体領域検査にチェックを入れる
続いて「全体領域検査」にチェックが入っているかと思いますので、そのまま右下の「次へ」をクリックしましょう。
※チェックが入っていない場合は、クリックしてチェックを入れてください。
その下の「スタートセクタ」や「終了セクタ」は触らなくて良いです。
「検査」をクリックすると自動で始まる
青い「HDD SCAN V2.0」という画面が表示されます。
右上の「検査」という箇所をクリックすることで、不良セクタのチェックが始まります。
HDDの容量が大きければ大きいほど時間がかかりますので、しばらく待ちましょう。
画面下のオレンジゲージが100%まで進んだら完了です。
スキャンが終わるとゲージが100%になる
300GBのHDDをチェックした際は、約1時間半かかりました。
不良セクタがある場合
不良セクタが見つかった場合、ブロックが緑色以外になります。
また、上部の「不良セクタカウント」に不良セクタの数が表示されます。
基本的に「不良セクタが1つでも見つかったHDDは使わない」のが鉄則です。
ある日突然パソコンが起動しなくなってもおかしくありません。
早急にデータのバックアップを行い、HDDの交換やパソコンの買い替えを検討しましょう。
まとめ:不良セクタをチェックして、安全に使おう
HDD-SCANを使えば、不良セクタのチェックが自分でできます。
メインで使っているパソコンであれば、定期的に確認して「突然死」だけは避けたいところ。
また、内蔵HDDを取り出して外付け化するのであれば、一度チェックしてから使いたいですね。
今後も大活躍間違いなしのフリーソフトですので、ぜひパソコンに忍ばせておきましょう。
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