- ケーブルテレビに加入している集合住宅で行われる受信設備検査
- 点検という名目で「営業」をかけられる被害が多発しています
- 断っても問題ないので無視することをおすすめします
「ケーブルテレビから設備の点検を…と言われているのですが、これって大丈夫でしょうか?」
ずばり、断った方がいいでしょう。
「設備の点検」という名目で自宅に上がり込み、実際には「インターネット」や「オプションサービス」の営業が目的であることがほとんどです。
こういった行為を「点検営業商法」「点検商法」と言います。
点検商法(てんけんしょうほう)とは、「点検」と称して訪問し、点検作業を行い、虚偽報告、破壊、又は不安をあおることにより、商品購入、工事契約や役務提供契約を勧め、異常に高価な工事代金請求、商品の売りつけ、や劣悪な工事、商品提供または役務を行う悪徳商法のことである。
Wikipedia「点検商法」より引用
集合住宅にお住まいで、共同アンテナではなくケーブルテレビを使用して地デジやBS放送を受信している場合は、この手の点検が年に数回行われます。
直接インターフォンが鳴らされて「点検日時」を確認される場合もあれば、点検のお知らせがポストに投函される場合もあります。
様々な犯罪が日常的に起きる昨今において、本当にケーブルテレビの調査とはいえ自宅に見知らぬ人を上げるのは気が進まないでしょう。
断ったからといってテレビが急に見れなくなるわけでもなく、なにかしらの罰則があるわけでもありません。
何度も勧誘を受けるかもしれませんがきっぱりと断り、お知らせも無視し続けましょう。
心配な方はマンションの管理会社へ連絡をしましょう。
ケーブルテレビの点検作業の内容とは?
ケーブルテレビが行う「受信設備検査作業」とは実際に何を行うのでしょうか。
部屋までテレビの電波が正常に届いているかを検査するだけ
テレビの近くにアンテナケーブルを挿す端子があると思います。
この端子に機会を取り付けて、部屋までテレビの電波が正常に届いているかを検査するのが彼らの仕事です。
そして、ほぼ100%問題なく電波は届いています。
今現在テレビがちゃんと見れているのであれば何も問題はありません。
電波のチェックは自分でもできる
ちなみにAmazonなどで売られている「レベルチェッカー」という機器を使えば、自分で調べることもできます。
建物内の配線などは検査できない
あくまで部屋まで電波が届いているかを検査するだけであり、建物内の配線に異常があるかないかを検査するわけではありません。
むしろ一調査員がそんなたいそれた検査をできるわけがなく、それができるのは電気工事士などの資格を持った専門業者のみです。
そもそも、建物内の配線を検査するであればかなり大掛かりな作業になるので、マンション全体で取り組むことになります。
各部屋の住居人の一存で、そんなたいそれた作業ができるわけはなく、間違いなく管理会社主導となるでしょう。
建物内の配線に異常がある場合は「管理会社」から連絡が入ります。
電波の感度検査だけであれば数分で終わります。
ただし、調査員は最低でも10分以上居座ることになるでしょう。
ケーブルテレビの点検作業の目的はインターネット回線の営業
点検作業の目的は、基本的に「インターネット回線」の営業です。
酷い場合は半強制的に契約させられてしまうので、本当に気をつけて下さい。
ケーブルテレビ会社にもインターネット回線がある
地域によって会社が異なるため名称も違うのですが、ケーブルテレビにもインターネット(固定回線)のサービスがあります。
往々にして料金が割高であったり、速度があまり速くなかったりするのが特徴です。
auスマホとのセット割引を軸に営業をされる場合が多い
ケーブルテレビ会社が提供しているインターネット回線は、だいたいauスマホとのセット割引が可能です。
この「auスマホとのセット割引」を軸にして、回線の乗り換えをしつこくせがんでくるパターンがよく見受けられます。
何を隠そう、私自身もこのパターンで営業をかけられた経験が何度もあります。
どんな営業をされるのだろうと、わざと自宅に上げたことが数回ありますが、全てこのパターンでした。
※住まいは別々です。
なかなか帰ってくれない
ケーブルテレビ会社の「点検商法」の厄介なところが、一度家に上げてしまったばっかりに、なかなか帰ってもらえないところにあります。
通常の「訪問販売」であれば、そもそも家に上げなければいいだけの話です。
ですが、一度家に上げてしまったばっかりに「何かされるかもしれない」という恐怖心から、強めに「拒絶」することができません。
結果的に、自分の意思に反して「契約」してしまう被害が出ているのです。
「電波測定」や「入居時の開通確認」と言って住宅内に入り込まれた後、有料チャン
ネルやインターネット、電話、電気、ガスなどの契約を勧誘され、契約してしまったと
いう「点検商法」の相談が多く寄せられています。「大阪市消費者センター」より引用
一度でも家に上げてしまうと本当に大変なことになります。
点検は断って全く問題がないので、よほどの理由がない限り断るようにしましょう。
点検を断っても問題がない理由
オートロックの場合は専用ポストが設置されることも
「点検断ったらテレビが見れなくなるんじゃないの?」
といった不安がある方もいるかもしれませんが、安心してください。
点検を断っただけでテレビは見れなくなりません。
あくまでも自部屋までの電波感度を調べるだけ
繰り返しになりますが、点検と称して彼らが調べるのは「自部屋までの電波感度」だけです。
現時点でテレビが見れているのであれば、点検をする必要は一切ありません。
本当に見れなくなったら管理会社が対応してくれる
逆を言えば、現時点でテレビが見れない、もしくは今後テレビが見れなくなった場合は「管理会社」へ連絡をしましょう。
テレビ自体が故障しているわけではなければ、それは建物の管理に責任があります。
つまり、住居人であるあなたが何かする必要はなく、管理会社が修理・改善をする必要があるのです。
とくに賃貸住宅であれば、そのほとんどが管理会社に修理の責任があります。
間違って自分で修理を依頼すると高額な費用が発生したり、最悪の場合は「勝手なことをするな」と管理会社から怒られてしまう場合もあります。
これまで何回も点検をしてもらいましたが、逆に何回も断ってきました。
一度もテレビが見れなくなったことはありませんので、安心してください。
不安・心配な場合は管理会社へ報告をしよう
エントランスにも貼紙がある
「それでもどうしても不安だし心配だ」と言うのであれば、まずは管理会社へ相談をしましょう。
よほど悪質な管理会社でない限り「断ってもらって大丈夫ですよ」と言ってもらえます。
「点検作業の有無」に対して、管理会社がケーブルテレビの点検を推奨することはまずありません。
仮にそんなことがあれば、住居人からクレームが多発して誰も住まなくなってしまうでしょう。
テレビの受信ができなくなった場合も管理会社へ連絡をしよう
先程も少し触れましたが、今後テレビが見れなくなった場合は、管理会社へ連絡をしましょう。
テレビが故障した場合は購入店かメーカーへ相談する
テレビ自体が故障してしまった場合は購入店かメーカーへ相談するのが一番です。
それこそケーブルテレビ会社へ相談をしてしまうと、そのまま高額なテレビを売りつけられてしまうなど、カモにされてしまうのが目に見えています。
テレビに異常がなければ管理会社へ連絡をしよう
テレビの故障ではない場合は、管理会社へ連絡をしましょう。
自部屋だけで起きているのか、他の部屋でも起きているのか、状況によって対応は変わってくるでしょう。
もしかしたらマンション全体でトラブルが発生しているかもしれません。
自身で勝手に対応をすると痛い目にあう可能性もあります。
まずは管理会社へ連絡・相談するのが一番なのです。
「トラブル発生→管理会社へ連絡」という発想がない方が意外と多いです。
ぜひ覚えておいてくださいね。
ケーブルテレビの受信設備検査作業は相手にしないのが一番
あまり言いすぎるのも良くないですが、ケーブルテレビの点検は「百害あって一利なし」です。
検査をしたからといって予防できることはほぼありませんし、そもそも検査をしたからといって直るものではありません。
すでに異常が出ているのであれば管理会社へ連絡をするべきですし、今後トラブルが起きた際も管理会社へ連絡をするのが正解なのです。
断るのは勇気がいるかもしれませんが、グッと耐えて「拒否」することを選びましょう。
あとあと嫌な想いをするだけでなく、金銭的な被害にあってしまうリスクがあります。
どうしても心配であれば家族や友人に相談するなど、自分で決めずに信頼できる誰かに助けてもらうのも大事ですよ。
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- 今回の相談をすることになった経緯
なる早で返答させていただきます。
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