インターネット回線速度の目安は10Mbps以上|測定方法と改善方法も紹介します

インターネット回線速度の目安まとめ|測定方法と改善方法も紹介します
この記事でわかること
  • インターネット回線速度の目安まとめを紹介する
  • 一般的には10~30Mbps出ていれば問題はない
  • 遅い場合の改善方法についても解説します

「回線速度ってどれくらい出ていればいいの?」

だいたいですが、10~30Mbps出ていれば日常的に困ることはないでしょう。

ただし、速度の目安については、何をしたいかによっても変わります。

まず、ざっくりとした目安がこちら。

回線速度の目安(ざっくり)

速度何ができる?
50Mbps以上
何でも快適
だいたい何でもできる
30Mbps以上
おおむね快適
・4K動画の視聴
・テレビでNetflix、アマプラ視聴(高画質)
・ひかりTVの視聴
10Mbps以上
普通に使える
・オンラインゲーム※
・YouTube動画(1080p)の視聴
・テレビでNetflix、アマプラ視聴(中画質)
・ZOOMなどのWeb会議
1Mbps以上
最低限使える
・YouTube動画(480p)の視聴
・LINEビデオ通話
・SNSに動画投稿
500kbs以上
ちょっと厳しい
・ネット検索
・LINE通話
・LINEのやりとり
・SNSの閲覧
これらのことが「ぎりぎり」できる
500kbs未満
厳しい
ほぼ何もできない
(ネット検索やLINEのやりとりにも時間がかかる)
※オンラインゲームは、速度よりもPING値が大事です。

※今すぐ速度を測りたい方はFast.comを利用しましょう。

これらは、あくまでもざっくりとした目安になります。

また、速度は時間帯や使用する場所によっても大きく変動するので、そのあたりもよく覚えておいてください。

より詳しい「通信速度の目安」については<目的別インターネット回線速度の目安>の項をご覧ください。

杉本

「動画が固まって困る」といった方のために、速度の改善方法についても紹介しています。

目次

ネット速度の単位「bps」と理論値について

まずはインターネット回線速度の単位や意味ついて確認しておきましょう。

色んなサイトでよく目にする「理論値」についても解説します。

とても簡単なので気構えなくて大丈夫ですよ。

速度の単位は「bps(ビーピーエス)」で表す

ネットの速度は「◯◯bps(ビーピーエス)」という単位で表します

ほとんどの場合、bpsの前に「k(キロ)」「M(メガ)」「G(ギガ)」と付くことが多いです。

「128kbps」とか「20Mbps」とか「1Gbps」といった形で表示されているのを見たことがないでしょうか。

「bps=bit per second」の略

少しマニアックな話になりますが、bpsというのは「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の略になります。

これは「1秒あたりに何bitのデータを送ることができるか」という意味です。

データの容量を「bit(ビット)」という単位で表すんですね。

「1bit」=「1/8Byte」です。

1,000bps=1kbps、1,000kbps=1Mbps、1,000Mbps=1Gbps

先ほどの「k(キロ)」「M(メガ)」「G(ギガ)」は、それぞれの1,000倍と同量になります。

  • 1,000bps=1kbps
  • 1,000kbps=1Mbps
  • 1,000Mbps=1Gbps

数値が大きければ大きいだけ、速度が速くなると思ってください。

少しややこしい話になってきたので、このあたりで一旦話を元に戻しましょうか。

光回線の「1Gbps」は理論値であって、実際の速度ではない

光回線の「1Gbps」は理論値であって、実際の速度ではない

光回線の場合、広告などに「最大1Gps」と書かれていることが多いです。

「1Gbps」=「1,000,000kbps」となります。

スマホが制限かかったときの速度が「128kbps」ですから、実に1万倍の速さです。

ですが、この「1Gpbs」という速さは常に出る速度ではなく「理論値」と呼ばれるもの。

「理論的には可能な最大速度」という意味ですね。

つまり、実際に「1Gbps」なんて速度が出るわけではありません。

時間帯や地域、自宅の環境や使用する機器によっても大きく変わりますが、せいぜい50Mbps~200Mbpsくらい出れば御の字でしょう。

杉本

インターネットの速度は様々なものが要因となり、常に変動します。

覚えておいてくださいね。

ネットの速度には「下り」と「上り」がある

インターネットの速度には「下り」と「上り」があります。

一般的にネットの速度と言えば「下り」を指します。

「動画が固まる」とか「インスタが見れない」とかは、全て「下り」の話です。

なので、基本的には「下り」の速度だけ気にしていれば大丈夫でしょう。

じゃあ「上り」はと言うと、例えば「インスタのストーリーに動画をアップする」や「メール(LINE)を送る」などになります。

また、昨今流行りの「Web会議」は下りと上りの両方の速度が必要です。

このように最近では「上り」を使う頻度が増えた方もいるので、状況に応じて「上り」の速度も気にしてみてください

杉本

下りが速いからといって上りも速いとは限りません。

ただし、上りの速度は「1Mbps」あれば、おおむねOKです。

ネット速度を測定する方法

それでは、そんなネット速度の測り方を紹介します。

パソコンでもスマホでも、とっても簡単に測ることができますよ。

測定する方法によって結果が多少異なりますが、それほど大きな誤差ではありません。

そこまで気にしなくて良いと思います。

スマホ・パソコン共通の測定方法

スマホでもパソコンでも、どちらでも簡単に測定する方法を2つ紹介します。

Googleスピードテスト

Googleスピードテスト

Googleの検索窓に「スピードテスト」と打ち込みましょう。

「インターネット速度テスト」という項目が最上段に表示され、その中に「速度テストを実行」というボタンがあるはずです。

そのボタンをタップするだけで、すぐに測定が始まります。

「スピードテスト」で検索する

Fast.com

Fast.com

Fast.comは、Netflixが提供する速度測定サービスです。

こちらのページにアクセスするだけで、自動で測定が始まります。

測定後に表示される「詳細を表示」をタップすると、Ping値や上りの速度も計測することができます。

Fast.com:https://fast.com/ja/

どっちもとっても簡単に使えるなので、非常におすすめです。

スマホアプリを使用する測定方法

スマホであれば専用アプリをインストールしておくのも良いでしょう。

アプリはいくつかありますが、有名どころを2つ紹介しておきます。

Speedtest

Speedtest

当サイトでも使用しているのが「Speedtest」です。

サーバーが選べたり、測定結果を保存しておくことができるので、いつも使っています。

ドコモスピードテスト

ドコモスピードテスト

ドコモが開発した、速度測定アプリです。

ドコモ以外のスマホユーザーでも誰でも使用することができます。

周辺に住むユーザーとの速度比較ができるので、自分の家が速いのか遅いのかの比較できるのが面白いですね。

以上の2つが人気の速度測定アプリです。

どちらでも問題ないと思いますので、お好きな方をインストールしてみてください。

目的別インターネット回線速度の目安

自宅のWi-Fi速度がわかったら、それが速いのか遅いのか。

足りてるのか、足りてないのかの目安を紹介します。

こちらの表を参考に、ぜひチェックしてみてください。

ネット検索、LINE(テキスト)

ネット検索、LINE(テキスト)

回線速度の目安

ネット検索500kbps~
LINE(テキスト)500kbps~
(上り・下りともに)

どちらも500kbs(0.5Mbps)出ていれば「できなくはない」です。

ですが、快適とは言えません。

タップして検索結果が出るまで、LINEの送受信が完了するまでに、ちょっと時間がかかります。

できれば「1Mbps」は欲しいですね。

LINEを送る時は「上り」、受信する時は「下り」の速度を必要とします。

ともに「1Mbps」出ていれば、スムーズにやりとりができます。

SNS閲覧、投稿、LINE(画像・動画)

回線速度の目安

SNS閲覧500kbps~
SNS投稿500kbps~
(上り)
SNS投稿(画像、動画)1Mbps~
(上り、画像・動画サイズによりけり)
LINE(画像、動画)1Mbps~
(上り、画像・動画サイズによりけり)

SNSを閲覧するだけなら「下り」が500kbps(0.5Mbps)程度出ていれば問題ありません。

ポイントは投稿する場合です。

テキスト(文字)だけなら気にするまでもないのですが、画像や動画を投稿する際は「上り」の速度がそれなりに必要となります。

ファイルのサイズ(容量)にもよりますが、最低でも1Mbsp程度は欲しいでしょう。

杉本

SNSやLINEの投稿にどれくらい時間がかかるのか知りたい方は、下記「+ (参考)画像・動画のサイズや投稿にかかる時間の計算式」をタップしてください。

+ (参考)画像・動画のサイズや投稿にかかる時間の計算式

画像や動画というのは、モノによってサイズ(容量)がかなり異なります。

ざっくり言えば、画像はキレイでサイズ(縦×横)が大きいだけ容量が大きくなります。

小さいものであれば10KB程度しかないですが、大きなものだと20MBや30MB以上になるのです。

動画は、映像のキレイさと時間の長さに比例します。

10秒ほどの動画で10MB程度のものもあれば、1分程度の動画で150MBを超えるものもあるのです。

投稿にかかる時間と通信速度とファイルサイズの計算式は次のとおりです。

投稿にかかる時間≒ファイルサイズ÷通信速度(上り)

※1bit=1/8Byteで計算します。

ファイルサイズ8MBの画像をSNSにアップするとします。

※8MBをbitに直すと64Mbitとなります。

通信速度を8Mbpsとしましょう。

この場合、投稿にかかる時間の計算式は「64(Mbit)÷8(Mbps)」となり、答えは「8秒」となります。

<逆から考えた場合>

ファイルサイズ10MBの動画をSNSに3秒でアップしたい場合に必要な速度は?

10MB=80Mbitです。

これを3秒でアップしたいわけですから、「80(Mbit)÷3(秒)」となり、答えは「約27Mbps」となります。

杉本

かなりややこしいかもしれませんが、よかったら覚えておいてください。

YouTubeの動画視聴

YouTube動画
回線速度の目安

画質速度の目安
4K20Mbps
HD(1080p)5Mbps
HD(720p)2.5Mbps
SD(480p)1.1Mbps
SD(360p)0.7Mbps

(引用元:YouTube公式サイト

YouTubeの再生に必要な速度については公式サイトに掲載されているものをそのまま引用しています。

ですが、上記の速度では「少し足らない」のが実状です。

1~2割ほど上乗せした速度が必要だと思ったほうがよいでしょう。

Netflixやアマプラ、Huluなどの動画視聴

回線速度の目安

画質速度の目安
4K・最高画質15~30Mbps以上
HD・高画質5~10Mbps
SD・中画質1~3Mbps

Netflix、Amazonプライムビデオ、Hulu、dTV、U-NEXTといった、いわゆるサブスクのVODサービスの場合、だいたい上記速度が目安となります。

ZOOMなどのWeb会議

回線速度の目安

ZOOMなどのWeb会議10~15Mbps

ZOOMなどのWeb会議は、自分の速度だけでなく、参加している他の人達の速度にも影響されます。

あまりにガタつきが気になるようであれば、他のメンバーに回線速度を測ってもらいましょう。

フォートナイトなどのスマホゲーム

回線速度の目安

フォートナイトなど1Mbps程度

実はオンラインゲームというのは、回線速度をそれほど必要としません。

それよりも大事な指標として「Ping値」というものがあります。

(参考)Ping値ってなに?目安は30ms以下

「Ping値」というのは「応答速度」と言い、コントローラーの操作がゲーム上に反映されるまでにかかる時間を表しています。

この値が「小さければ小さいほどラグつきが減る」ということです。

単位を「ms(ミリ・セカンド)」で表し、意味は「1,000分の1秒」となります。

つまり、Ping値が「1ms」だった場合、1,000分の1秒後にゲーム上に操作が伝わる、と考えてもらえればだいたいOKです。

Ping値の目安を載せておきます。

オンラインゲームで遊ぶ場合のPING値目安

1~15msめちゃくちゃ速い
16~30ms速い
31~50ms普通
51~100msちょっと遅い
101ms~めちゃくちゃ遅い

PUBGにしろ、フォートナイトにしろ、モンハンにしろ、スマブラにしろ、PING値は「30ms以下」でないとラグが起きる可能性が高いです。

できれば「30ms以下」に収めたいところです。

>>Ping値についてもっと詳しく知る

モンハンなどのPC・PS4用オンラインゲーム

回線速度の目安

モンハンなど1~3Mbps程度

モンハンなどのオンラインゲームもフォートナイトと同じく、大事なのはPING値です。

こちらも「50ms以下」を目安にしてください。

モンスターハンター3について、「下り1Mbps以上/上り512kbps以上」が目安であり、大事なのは通信速度よりも応答速度である旨がカプコンの公式サイトに掲載されています。

Q インターネット通信を利用したネットワークモードを快適に利用するために必要な回線速度はどれくらいですか?

A 下り1Mbps以上、上り512kbps以上が快適にプレイするための目安となりますが、本ゲームは、通信速度よりもデータが相手に届くまでの時間のほうが重要になります。

カプコン「よくあるご質問:モンスターハンター3(トライ)」より引用

(参考)Ping値が遅いとどうなる?

Ping値が遅いとどうなるのか。

これはゲームによっても違いますが、代表的なゲームを3つ挙げて簡単に解説しておきましょう。

Ping値が遅い場合に起きる現象

ゲーム名自分のPing値が遅い仲間(相手)のPing値が遅い
モンハンなど協力プレイしている仲間が瞬間移動する。協力プレイしている仲間が動かない、止まったまま。
SF5、鉄拳など相手に攻撃が当たらない。相手の攻撃がかわせない。相手の攻撃が遅い。相手が動かない。
スマブラお互いの動きがカクカクになる

Ping値が遅いと、自分にとっても相手にとってもよろしくありません。

純粋にゲームも楽しめませんので、PING値を改善させましょう。

ストリートファイターVに関しては「上り256kbps」で快適にプレイできると公式サイトに掲載されています。

大事なのは通信速度ではなく、応答速度であるということですね。

Q オンラインプレイやタイトルアップデートを行うには通信速度がどれくらい必要ですか?

A 快適にプレイする為には256kbpsの上り(アップロード)帯域をもつ回線が必要です。また、アップデート時の必須下り(ダウンロード)帯域は1Mbpsです。

カプコン「よくあるご質問:ストリートファイターV」より引用

以上が用途に合わせた回線速度の目安でした。

最後に、速度が遅い人向けに改善方法について紹介しておきます。

速度が遅い場合の対処法、改善方法

それでは最後に、通信速度が遅い場合の対処法、改善方法について紹介します。

ご利用の環境に合わせて、参考にしてみてください。

ポケット型WiFi、ホームルーターの場合

使っているネット回線がポケット型WiFiホームルーター)の場合は、5つの解決方法があります。

こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

光回線の場合

使っているネット回線が光回線の場合は、9つの解決方法があります。

こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ネット環境を整えて、快適な生活を送りましょう

回線速度の目安(ざっくり)

速度何ができる?
50Mbps以上
何でも快適
だいたい何でもできる
30Mbps以上
おおむね快適
・4K動画の視聴
・テレビでNetflix、アマプラ視聴(高画質)
・ひかりTVの視聴
10Mbps以上
普通に使える
・オンラインゲーム※
・YouTube動画(1080p)の視聴
・テレビでNetflix、アマプラ視聴(中画質)
・ZOOMなどのWeb会議
1Mbps以上
最低限使える
・YouTube動画(360p)の視聴
・LINEビデオ通話
・SNSに動画投稿
500kbs以上
ちょっと厳しい
・ネット検索
・LINE通話
・LINEのやりとり
・SNSの閲覧
これらのことが「ぎりぎり」できる
500kbs未満
厳しい
ほぼ何もできない
(ネット検索やLINEのやりとりにも時間がかかる)
※オンラインゲームは、速度よりもPING値が大事です。

何をするにしてもインターネット(Wi-Fi)が必要となる時代になりました。

在宅ワークも増え、Web会議やオンライン授業も定番化しつつあります。

まずは自宅のネット環境がどうなっているのかを調べて、必要な対策を行ってみてください。

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そのため当サイトでは、いわゆる「ポケットWiFi」のことを「ポケット型WiFi」もしくは「モバイルWiFi」もしくは「モバイルWiFiルーター」等といった表記を使用しています。

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この記事を書いた人

家電量販店や訪問販売、携帯ショップにてネットの取次業務を10年以上やっていました。
現在はパソコンやネットのトータルサポート業をやっています。

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